今日は、コロナが明けての、最初の完成品のご紹介です。
完成品は下の写真となりますが、何の作品なのかわかりにくいので、花瓶を置いてみました。
実際は上写真のような、花台となります。
写真の「花瓶と植物」は、私の1F事務所用ですので、実際には、もっと素敵なものが置かれると思います。
実際の花瓶を置いて、ハッ!と思いました。
1F事務所では、この「花瓶と植物」はあまり存在感がないのですが、Uさんの花台に載せると何か立派!に見える。
そして、何かそこら辺りの空気感が変わる。
Uさんが作られたこの花台、シンプルにしてスッキリ!
それでいて、上に置く「花瓶と植物」の姿を邪魔せず、かつ、引き立たせてくれているのかもしれません。
全然あり!
Uさんのこの作品、お知り合いからのご依頼品。
上に置く花瓶などの重さがわからないので、頑丈に作っています。
接ぎ手は、私の方から、いくつかの選択肢とそのメリット・デメリットをお伝えさせて頂いていますが、最終的に上写真のオリジナルの接ぎ手を選ばれました。
この接ぎ手の場合、私なら、木口(年輪が見える面)を上面ではなく、両サイドに見せるところなのですが、
木口が上面にしたUさんのこの作品を見て、「全然あり」だなと思いました。
正面は、このように45度でつないで…。これが入ることで、難易度が↑あがる↑
Uさん、問題なく作られております。
<自由作品コース、北九州市、男性>
ご興味の方へ
チェリーよもやま話
チェリーが美しいですね。製作開始から、またコロナで2か月ブランクがあったせいか、既に、チョット色濃くなっています。
チェリーは作りたての時から、徐々に色濃くなっていきます。
上写真は、工房のご来客用ですが、約10年前の製作です。
色の濃さは、たぶん、最初の数年で色濃くなり、それ以降ほとんど変わらないものかと思います。
そして色が濃くなるだけでなく、落ち着いた調子になるような気がいたします。
大好きな木の一つです。
話は変わりますが、 家具用の木材価格は、10数年前、
チェリー > ブラックウォルナット > メープル > ホワイトオークでした。
ところが、ここ数年で、ブラックウォルナットの需要が一気に増え、以前の価格の1.5倍以上になり、チェリーとブラックウォルナットが逆転しました。しかも、ブラックウォルナットの質が悪くなっています。
こんなことが、チェリーにも起こりはしないか、
今のうちに在庫量を増やしておいた方が…。などと、思っておりました。
同業者の友人が一昨日、来られていたのですが、
「チェリーは量産ではあまり使われない、商品として、製作直後と時間が経ったときで色合いが違うから!」
というのを材木屋さんから聞いたとのことでした。
思わず、納得しました。
この先どうなるかわかりませんが、ちょっとホッと致しました。