木の花台

立派に見せてくれる!花台

木工教室ブログ:2020/6/27

今日は、コロナが明けての、最初の完成品のご紹介です。

シンプル、スッキリ

木工教室の作品:花瓶と植物を置いた花台


完成品は下の写真となりますが、何の作品なのかわかりにくいので、花瓶を置いてみました。

実際は上写真のような、花台となります。

写真の「花瓶と植物」は、私の1F事務所用ですので、実際には、もっと素敵なものが置かれると思います。



実際の花瓶を置いて、ハッ!と思いました。

1F事務所では、この「花瓶と植物」はあまり存在感がないのですが、Uさんの花台に載せると何か立派!に見える。

そして、何かそこら辺りの空気感が変わる。



花台の全景


Uさんが作られたこの花台、シンプルにしてスッキリ!

それでいて、上に置く「花瓶と植物」の姿を邪魔せず、かつ、引き立たせてくれているのかもしれません。



全然あり!

花台の全景

Uさんのこの作品、お知り合いからのご依頼品。

上に置く花瓶などの重さがわからないので、頑丈に作っています。

接ぎ手は、私の方から、いくつかの選択肢とそのメリット・デメリットをお伝えさせて頂いていますが、最終的に上写真のオリジナルの接ぎ手を選ばれました。



この接ぎ手の場合、私なら、木口(年輪が見える面)を上面ではなく、両サイドに見せるところなのですが、

木口が上面にしたUさんのこの作品を見て、「全然あり」だなと思いました。


花台に使った接ぎ手

正面は、このように45度でつないで…。これが入ることで、難易度が↑あがる↑

Uさん、問題なく作られております。


自由作品コース、北九州市、男性>



ご興味の方へ

チェリーよもやま話

チェリーの天板

チェリーが美しいですね。製作開始から、またコロナで2か月ブランクがあったせいか、既に、チョット色濃くなっています。

チェリーは作りたての時から、徐々に色濃くなっていきます。


工房の椅子とテーブル


上写真は、工房のご来客用ですが、約10年前の製作です。

色の濃さは、たぶん、最初の数年で色濃くなり、それ以降ほとんど変わらないものかと思います。

そして色が濃くなるだけでなく、落ち着いた調子になるような気がいたします。

大好きな木の一つです。



話は変わりますが、 家具用の木材価格は、10数年前、

チェリー > ブラックウォルナット > メープル > ホワイトオークでした。

ところが、ここ数年で、ブラックウォルナットの需要が一気に増え、以前の価格の1.5倍以上になり、チェリーとブラックウォルナットが逆転しました。しかも、ブラックウォルナットの質が悪くなっています。


こんなことが、チェリーにも起こりはしないか、
今のうちに在庫量を増やしておいた方が…。などと、思っておりました。


同業者の友人が一昨日、来られていたのですが、

「チェリーは量産ではあまり使われない、商品として、製作直後と時間が経ったときで色合いが違うから!」
というのを材木屋さんから聞いたとのことでした。

思わず、納得しました。


この先どうなるかわかりませんが、ちょっとホッと致しました。






◆木の家具工房「メープルモデューロ」
Tel:093-341-0838