今日は、あまりブログで陽の目を見ない「家具マスターコース(機械)」からです。
画像は、2,3月に完成した家具機械コースの課題作品です。現在、2名の方がご受講です。
お声かけ!「ごあんぜんに!」
受講生の方が、機械を使われようとするときは、私がその場を離れるとき、いつも「ご安全に!」とお声かけさせて頂いています。
「私みたいにケガせんでくださいね~」「私みたいにケガせんでくださいね~」と祈りながら、私はその場から離れていきます。
お恥ずかしい話ですが、私は、良くケガしていました。だから「私みたいにケガせんで…」っと。
私は、ある時から、ケガをしなくならないようになったのですが、
ケガをするかしないかは、究極、「安全の知識が多い少ない!」「加工経験が多い少ない!」ではないようです。
いくら知識が豊富でも、いくら経験年数が多くても、…。私だから、よく、わかることかもしれません。(^^
その辺のお話も、このコースでさせて頂いています。
れんしゅう!
コースの初期に、このような練習課題をクリアします。
接ぎ手も、機械で加工します。
「それにしても、コレ、何に使う???」
はい、耳が痛いです…。
<家具マスターコース、大分県由布市、男性>
< 〃 、長崎県佐世保市、男性>
アナログ~
機械を使ってなら、…。お~っ、デジタル~!
と思っている方が結構いらっしゃいます。
実をいうと、私のような個人工房の機械はと言いますと、アナログといいますか、かなりアナログです。
指の感覚を使って微調整したり…、異音を聞き分けたり、微妙な動きを見たり、…
感覚をフル稼働させているように思います。
ご興味の方へ
《コース内容》~安全事項をタップリ!
家具マスターコース(機械)では、内容を5つのステップに分けて、階段を上るようにスキルアップしていきます。
4ステップまでで、普通に使えるようになりますが、ノミ、ノコ、カンナ…などの手加工をマスターするのに比べれば、早いもんです。
①《安全事項をタップリ!理解して頂きます》
基本的な機械は4台ですが、安全事項はそれぞれ異なり、また、たくさんの注意点があります。
私は、繰り返し繰り返し、その内容を、受講生の方に質問させて頂きます。
最終的に、機械それぞれの安全事項が、口頭でスラスラ言えるようになるまで!
質問する目的は、安全で注意すべきそれぞれのことが、すべて頭でイメージできているか? そして、アブナイ理由が理解できているか?
②《4つの機械の加工方法の習得、それとテスト!があります》
ここでは、それぞれの機械の加工方法を習得していきます。
そしてそののち、な、なんと、テスト!
はい、ここは①安全のところと同様、ちょっとキビシイです。
数多くの荒材を「一覧表に記載された指定された寸法に加工」するという試験を行います。
皆さん、結構、必死になります。
③《上の画像の練習課題》
①②が終わったのち、上画像の練習課題に入ります。
構造は以下になっています。
(テキストの画像より)
効率的な接ぎ手の加工方法をマスターして頂くのが目的です。
④《作品A》
実をいうと、前の③まで終わると、基本的な加工方法は理解できています。
が、
ひとつ、問題なのが、①②③だけでは、圧倒的に加工量が少ない。
そのため、安全事項も含めて、まだ「自分のもの」になっておらず、まだまだです。
④の作品はわざと、加工量を増やしています。
いじわる~。
はい、ここでしっかり!、体にしみこませて頂きます。
でも、この作品を終わるくらいには、おおよそ機械は使えるようになっています。
やっぱり、手加工に比べて、マスターするのが早い!
⑤《作品B》
作品Aは、パインをつかいましたが、ここではチェリーを使います。いよいよ広葉樹です。
そして、引出付きで、ハシバメ接ぎ、包みアリ組接ぎがあります、また、曲面加工もあります。作品としての難易度も高い!
このコースに進まれる方は、特定の理由の方が多いです。
機械を持っている、または買おうとしている、本職志望だが職業訓練校に行けない方、…。
ご希望の方は、ご遠慮なく、お申し付けくださいませ。
◆木の家具工房「メープルモデューロ」
Tel:093-341-0838