普通なら、上写真のような、ガラスと写真と裏板を押さえるための「トンボ」なるものを取り付けたいのですが、付けられない。
板の厚みが薄くネジが付けられず、また、トンボは奥まったところには入れられない。
さて、…、どうする?
結果、Tさん、下写真のようにされました。
両サイドにスリットを作り、そこに板を入れて写真を押さえ込む。
押さえの板は、下写真のように斜めにして本体に入れます。
設計の時、「写真の固定の仕方、どうしよう?」とTさんとアレコレ話しておりました。
「上にスリット入れて、そこから写真を落とし込んで」
「う~ん、イマイチ」
「じゃ~こうすれば?」「 …、」
なかなか、的を得たイイ案が浮かばない。
こんな時は、「固まる」ではなく…、「煮詰まる」。
そして、私が教室をひと廻りして、戻ってきたときでしょうか、
「先生、コレだったら、どお?」
そのときの「ひらめき」が始まりで、こんな固定方法になりました。
Tさん、もともと「ひらめき力」のある方、普通なら答えだけ探そう(貰おう)とするのですが「さすが」です、今回も問題解決!
私はおおよそ、Tさんの隣で、「良いですね~♪」「出来る!出来る!」と、旗を振って応援しているくらいで…。
それにしても、留め具まで天然木なのもウレシイ。
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あとで、留める方法を調べたのですが、私が調べる限り、天然木で留めているのは見つかりませんでした。
量産の現場だと、「加工が増えてコストが合わない」「留め具まで木にこだわる人おるやろか?」などといろいろあるのでしょうか。
でも、「そんなこたあ~、知ったこっちゃない」、イイんです。
増産中
4つ完成したのですが、実は、それとは別に、更に4つ作られています。
また、ご紹介致します。
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ミニコース(額縁)、北九州市、女性>