教室は、いつもの約半分くらいの方がお越しになっていますが、久しぶりの再会、久しぶりの木工で、皆さん、ややテンションが高めです。
コロナ事情は、みなさん、それぞれのようで、時差出勤、隔日勤務、リモートでお仕事、県外自粛、…などと。
私は私で、「あんた! コロナの時は今までできなかったことをしなさい!」と天からのお声を頂いているようで。
今は、数台のパソコンのアカウントやネットワークの整理をしています。
クラウド活用やパソコン同期などの作業もあり、「誰か~、お願い!」と言いたいところですが、トロトロと迷いながら自分で…。いつものことです。今回、お手伝いの方が入ることもあって、この作業、避けては通れません。
今日は、コロナ前に完成した作品のご紹介です。コロナ前の作品は、これが最後となります。
木のカトラリーコースの作品からで、課題作品ですので見た目はいつもとほとんど同じですが、皆さんそれぞれ、こころを込めて作られています。
柔らかい木の方が削りにくい?
Yさん、とても丁寧に作られてキレイですね。
木はクルミなのですが、教室で使っているクルミは少し柔らかいです。そして、木が柔らかいと、ちょっと難しくなります。
木が柔らかいとムツカシイ?
カンナ削りでも、おおよそ、硬い木が難しいと思われがちですが、柔らかい木を削る方が難しい場合があります。
やわらか~い杉などを無造作に削ると、木の組織がグダグダに…。
そんなときは、刃先の角度が浅いカンナを使い、刃はしっかり研ぎ、カンナを斜めしてゆっくり削る、などと、配慮が必要になってきます。
刃物で木を削る限り、こんなことが付きまとってきます。
この作品の場合、彫り跡に山と谷がありますが、木目と直行して削る部分では、キレイな尖った山になりにくいです。
両刀使い
これをつくられた、恰幅の良い男性のYさん、箸をナイフで削るのがとても早かったのを思い出します。
おおよそ、木を削るのが早い方は、「細かな作業はチョット…」とおっしゃる方が多いのですが、上の三つの作品、とても繊細にキレイに作られています。
Yさんは、いわゆる「ラフ」も「細かい」どちらも大丈夫な「両刀使い」。
あまり、このような方はいらっしゃいません。普通、どちらか一方が得意!の方が多いです。
私は、細かな作業をやっていると、時間が経つのが気になってストレスを感じるタイプです。
Yさんが、うらやましい!
<木のカトラリーコース、山口県周南市、男性>
◆木の家具工房「メープルモデューロ」
Tel:093-341-0838