ご興味の無い方、申し訳ございません。
今日は、カンナのお話その②です。
刃は研ぎ続けると、どうなるのか?
前回、ご紹介した写真、
右の刃を研ぎ続けると、刃は短くなって、左の刃になる!ですね。
(前回「
カンナ!にまつわるお話、その①」)
でも、単に研ぎ続けるだけで、左にはなりません。
では、どうなるのでしょう?
裏切れ
日常の刃の研ぎを繰り返すと、上写真の刃先の赤い部分がなくなり、下写真のようになります。
刃先の中央部分の、刃が研ぎあがった光沢部分が無くなっています。
別の刃で例では、下写真のようになります。
上写真2枚は、刃の裏ですが、
ひっくり返して、刃の表から見ると下のイラストのようになっています。
青色の部分は、わかりやすいように色を入れていますが、実際は何もないです。
おおよそ、「こんな感じ」と思っていただければと幸いです。
一般的には、これを「裏切れ」と言っています。
これで木を削った場合、理屈としては、左右から普通の屑が出て、真ん中辺りは削れない!ですが、
実際に削ると、チリチリの屑が出て、削るのがやたらと重い。
ということは、こうなる前に、メンテナンスが必要になります。
じゃ~、メンテナンス(裏が切れたら)は、どうすればいいのでしょう?
裏打ち
メンテンナンスの方法ですが、
結論から言いますと、「刃の表側を叩き、金属を伸ばして、裏側へ突き出させる」です。
「裏打ち」といいますが、写真は刃を叩いた跡です。
詳しいお話は、後日に致します。
通常の裏打ちは、慎重さが求められ慣れが必要ですが、
私の裏打ちの方法は独自の方法で、作業が早いです
とうことで、
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刃は、日常の研ぎを続けると、
裏が切れ(裏切れする)、メンテンスで裏打ちが必要になる
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今日は、ここだけ理解して頂ければと思います。
話は変わりますが、なんで、刃の裏は凹んでいるのでしょう。
実は、さしみ包丁(柳刃包丁)、でば包丁もそうなっています。
「裏透き」(うらすき)と言います
その辺のお話も含めて次回へと!