ご家族のために
小学生のお子様のために作られました。
引き出し部分が、周りの木目と繋がってイイ感じです。
デザインは
家具マスターコース(機械)の課題を参考にされました。
タモの木目が美しい!
すいません。お箸とフォークは別の方の作品です。
タモの木目が冴えていますね。
作品の一時展示室で撮影したのですが、木のカトラリーとの相性も良いようで…。
取っ手も手作り
強靭な接合
家具の中で、傷みやすいのココなのですが、今回、強靭な「包みアリ組み接ぎ」で接合されました。
包みアリ組み接ぎは、家具マスターコースの必須課題ではあるのですが、Eさんは、
家具基礎コースを修了したばかりで…。
マスターコースのなかから、この接ぎ手だけを技術習得して頂き、この引き出しを作られました。
包みアリ組み接ぎ
家具マスターコースで、習得すべき接ぎ手のひとつです。
その接ぎ手のなかでは、割と簡単なほうです。
以下、技術的なお話。。。。ご興味の方へ。
本来の「包みアリ組み接ぎ」は、手加工でしかできない。
下の画像は、工場で作られた家具の引き出しで、「包みアリ組み接ぎ」で接合しています。
量産品なので、当然、機械を使用しています。主に高級系の家具に見られます。
家具工房で、包みアリ組み接ぎを機械で作る場合、「
トリマーやルーター」と「
ダブテールジグ」で作ります。
<ダブテールジグ>
普通の組み接ぎや、アリ組み接ぎは上記の機械で、手加工と同じように出来るのですが、包みアリ組接ぎは同じようにはできません。工場で作る量産品でも同じです。
【機械加工と手加工の比較】
<機械加工>
<こちらは、手加工>
外見上の構造は、手加工の場合と同じ。
でも、ばらしてみると、
<機械加工>
<こちらは手加工>
機械加工の方には丸い部分がありますね。
機械で加工すると、女木の角が丸くなってしまうため、男木もそれに合わせて丸くしています。
丸くしたくないのに、丸くならざるを得ないのです。
だから、どうしたの?
強度的に、板厚が同じあれば、
手加工優位です。