中学生が作った本棚

底知れぬポテンシャル!中学生の本棚

木工教室ブログ:2021/9/28

今日は、先日完成した、Kさんの本棚です。



完成後の作品の展示中、受講生の方から、

「あれ、すごいですね!」

と、幾度とお聞きしました。


本棚の組み接ぎ



手加工の接合部が、迷いもなくスパーっと、合っている。

教室にお越しの方なら、そのすごさが見てわかります。

しかも、木の表情が引き立って美しく、仕上げも十分。

ベテランの人も感心されていました。



本棚



制作されたのは、中学生女子。

家具基礎コースを修了して、1作品目。

全くの初心者でスタートされましたが、集中力が高く加工も早い。

すごいですね。


若い方は、吸収力がすごいから~、

などと、思われる方もいらっしゃると思いますが、

それだけでは納まらない、何か底知れぬ才能を感じます。



本棚を上から見た


実は、この作品が、教室最後の作品。

お父さんが付き添いで、一緒に来られていましたが、

来年、お受験とのことで。



最終日の帰り際に、私はKさんに、

「こちらの世界に来ないで下さいね!」っと、

ガハハッと、3人で笑って、お別れとなりました。



私は、いつごろからか、

木工など、手作り系志望者の方が、「独立したい」

などのお話があると、私は、大方、

「辞めておいた方がいいです」

とお話しています。



コロナを機会に、変化が加速する世の中、

日本企業は、ビジネスとしてのものづくりが、以前より増してムツカシくなっている気がします。

個人となると、更にムツカシイのです。


と同時に、

AIなどが、誰でもできる仕事を代替しようとするなか、

以前より増して、「あなたはどういう人ですか?」が問われています。

そして、だからこその、個人のビッグチャンスがあります。

その意味で、Kさんは、

次の時代に必要な「圧倒的優位な個性」をお持ちだと思います。

うらやましい限りです。


ただ、その可能性を生かすためには、…。



ご自身の才能は、もう自覚されていると思いますので、

「こちらの世界に来ないで下さいね。」

の意味合いは、

「簡単には、こちらの世界に飛び込まないでね。」

でした。

もう、気づいて頂けていると思います。



ふぁいと~。



<北九州市、女性>




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