プランターケース

パインが美しい!プランターケース

木工教室ブログ:2019/5/31

これもプレゼント?

今回、Kさん、プランターケースを作られました。

以下、Kさんとのある日の会話です。

私:「以前作ったアレ、今、使ってます?」
Kさん:「あ~、アレ、人にやった!」(やった=差し上げた)


そして、これも、ある方へのプレゼント。

どうもKさん、気前の良い女性の方で、時々、男気さえ感じてしまいます。

プランターケース

大きさは、高さ25cm程度で、中に植物を植えた鉢が入ります。デザインは、選択作品をご参考にされました。


木の表情が引き立つ!

ホームセンターにあるようなパインを使っているのですが、仕上げが良いので、木の表情が美しいですね。

プランターケースの拡大画像

DIYではパインをよく使いますが、さすがに、この生地の美しさは、DIYではなかなか引き出せないです。kさん上手に仕上げられています。

趣味の木工では、作り方に目が行きがちですが、作品としては、仕上げが重要です。

仕上げの技術は、なかなか身に付きにくいため、家具基礎コースでは、各作品の仕上げ段階で、講師との双方向の「やり取り」を通じて、技術をつかんで行きます。


要注意!角材と板との接合

この作品の脚と板の接合は下のようになっています。
脚と板の接合部

この接合部分のすべてを、ホゾや木ネジ、あるいは接着剤などでガッチリ固定するとマズイ!

それは、脚の角材は、縦方向にほとんど伸び縮みしないのに対し、幅の広い「板」は、大きく伸び縮みしますので、二つをガッチリ固定すると、将来、歪んだり割れたり…。



プランターケースの接合部、ホゾの説明図
この作品の場合、丸く囲った部分だけが固定され、下の矢印の部分は、溝に差し込んでいるだけで、スライドするようになっています。



◆不具合例
不具合の例
画像は、ガッチリ固定した場合の不具合例です。

昔、在籍していた門司港アート村(現:門司港美術工芸研究所)で見つけたものです。廃校の小学校を利用していましたので、かなり古い靴箱の扉だと思います。

左側の「角材」と右側の「板」を接合していますが、板だけが、時が経って縮み、「割れ」と「隙間」が出来ています。

十分に乾燥された材料を使っていれば軽減されるのですが、やはり何らかの措置が必要な部分です。


自由作品コース、北九州市、女性>

前のブログへ ← → 次のブログへ


◆木の家具工房「メープルモデューロ」
Tel:093-341-0838