Woodworking lessons. Low table.

「掘りごたつ」の記憶が今、唯一無二の「座卓」として蘇る

木工教室ブログ:2025/9/28

ドイツのデザインコンペの締め切りが11月6日、間に合うか?…焦ります。

昨年、フランスの国際見本市への出展準備を、中小企業支援センターの方の助言を頂きながら進めていたのですが、企画を詰めていくにつれ、さまざまな困難とリスクがより鮮明に。中でも一番大きな問題は製作体制。結果的に、一旦保留。

そして、世界三大デザインコンペのひとつに挑戦することにしました。
思い付いたのが今夏、予定の出品作品の変更などもあり、準備はギリギリ。
間に合うか…祈るような気持ちです。

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さて、今日は、座卓のご紹介です。

ちょっと変わったローテーブル

ちょっと変わったローテーブル。ユニークな座卓ですね。

塗装は、柿渋を塗ったあとにオイル仕上げ。アンティーク調のやすらぎある雰囲気が素敵です。


ローテーブルの丸脚と幕板

丸い大きな脚に幕板を接合されてます。

曲面にホゾを差し込むのはなかなか難しい技術です。


Japanese low table

そして、アクリル板を外すと
Japanese low table アクリル板を外したところ

こんな感じで素顔が現れます。


そして、随所に補修した後があります。

傷の補修

当初、いくつもの傷があり、写真のように、傷の部分をノミできれいに欠き取り、別の木で埋められました。

また、下写真のように、上から幕板が見えないように正方形の板を埋め込む工夫も。

節があある木を使ったりしていて、遊び心満点。










傷の補修、木の節

実はこの格子状の枠は、ご実家の掘りごたつの下に置いてあった足置き台

その格子が、何とも美しく捨てがたいということで、新たな用途への再生です。


掘り炬燵の下の足置き台

当初は、ご自宅の窓に設置し、中央に飾り物を置かれる予定でしたが、最終的には座卓へ変更。


掘り炬燵の下の足置きのリメイク
(教室の窓に立てかけられたところ)

脱線! 当教室の恒例行事です。

Mさん、今回、作るもの自体を変更されましたが、一つの物の制作の途中でも、脚の形を長さを変更したり…

ほんとに自由に変更されます。それに都度、多少の弊害もありますが、なんのその!




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木工教室で家具づくりに取り組む受講生の皆さんを見ていると、ふたつのタイプの方がいらっしゃる。

ひとつは、デザインから設計までじっくりと構想を練り、製作に入ってからは大きな変更を加えず、丁寧に、確実に仕上げていくタイプ。
完成までに時間はかかりますが、その分、品質は高く、細部まで美しく整い、また機能に優れた作品が生まれます。時には、自分の理想に少し妥協する場面もあるかもしれませんが、それもまた、完成度を高めるための成熟した選択です。

もうひとつは、作りながらどんどんアイデアが湧き、思いつきで形を変えていくタイプ。今回のMさん、完全にこちらのタイプ。このような方は、そう多くはありません。

設計図はあくまで出発点。手を動かす中で生まれる発見や感覚を大切にしながら、唯一無二の作品を仕上げていきます。品質は少し粗削りになることもありますが、その分、自由でのびのびとした表現が光ります。

どちらが良い、悪いではありません。どちらも、その人らしいやり方で、木と向き合い、楽しまれています。
完成した家具には、それぞれの時間の流れ、思考の軌跡、そしてその人の「らしさ」が宿っています。

どちらの花も、咲き方が違うだけで、どちらも美しいね。

そして、皆さん、お好きにどうぞです。



制作風景

角脚から丸脚へ変更するためバンドソーで切断



丸脚の仮組中


<北九州市、男性>



◆木の家具工房「メープルモデューロ」
Tel:093-342-9165