Woodworking lessons. Picture frame.

技と感性が形になる!額縁に宿る息吹

木工教室ブログ:2025/7/19

今日は、額縁のご紹介です。

額縁は見た目が似通っていることも多く、これまでブログであまりご紹介してきませんでした。

今回は、最近完成した作品をいくつかご紹介します。

額縁

まずは、Yさんの作品。

絵は、シャキッとした印象ではなく、少しもやっとした柔らかい「まったり感」。

額縁の雰囲気や質感と絶妙にマッチして、イイですね。

それぞれが調和し、心地よい雰囲気を醸し出しています。



額縁の枠は、下写真のように加工されています。

額縁の凹みを外丸カンナで削ったところ

中央部がU字型に凹んだ材料を、2種類の外丸カンナで削っています。

下の写真で、左は半径が大きく私が平ガンナを改造したもので、右が昔オークションで手に入れたもの。

最初左でおおざっぱに削って、右で仕上げられました。

外丸カンナ(半径大) 外丸カンナ(半径小)

<山口県周南市、男性>




額縁

こちらの額縁は、Sさんの作品。

前のYさんの額縁とは対照的で、

「まったり」ではなく、「シャキーン」としています。

絵の中の流れるような、淀みの無い細い線が、

額縁の平面と直線と良くマッチしています。

「凛」とした味わいがあります。

<北九州市、男性>




額縁

こちらは、Sさんの作品、

絵付けされた布を、額縁に収められました。

布の場合、外周がヨレヨレしていてなかなかか飾りにくいですが、額縁に入れると、シックリ納まります。

また、チェリー材の額縁は、時を経て色が濃くなり、さらに作品と調和していくと思います。

今回はアジサイ柄の布ですが、季節に応じて布を交換されるそうです。

日本人ならではの感性ですね。

インバウンドが盛り上がる今、自然を尊重し季節感を大切にする日本文化は、海外の方々にも魅力的に映っています。


額縁の目違い払い

Nさん、額縁コースの練習課題の一つを、カンナで仕上げ中。

目違い払いをされています。

<京都郡、男性>


ご参考(額縁コース)

ミニコースのひとつである、額縁コースのご紹介です。

ここでは二つの練習課題をクリアします。

額縁の練習課題1
ひとつ目


額縁の練習課題2
ふたつ目

約1日半のカリキュラムで、基本技術を学びます。

本来は、作りたい額縁がある方の前ステップとなるのですが、

作りたい作品は特になく、このコースの練習課題だけで終わらせる方もたくさんいます。


使う機械は3種類です。

もちろん、手加工でも可能ですが、45度の接合面を作るのは結構難しいです。

マスターコースでは、45度の加工は必須ですが、ここでは機械を使うことができます。



①スライドソー
スライドソー


②テーブルソー
テーブルソー


補助具

テーブルソーに写真のような補助具を取り付け、接合部に板(かんざし)を入れるための溝を作ります。


③トリマー
トリマースタンド付きトリマー

トリマースタンドにて加工します

ガラスや写真を入れるための段差の加工をします。

この方法は、当工房オリジナルです。

もっといい教室向きの方法があるかもしれませんが、現時点ではこれがベストです。





◆木の家具工房「メープルモデューロ」
Tel:093-342-9165