Woodworking lessons. handcrafted wooden tray.

6/21作業風景…想いが形になる場所、教室は常に進化中!

木工教室ブログ:2025/6/29

今日は久しぶりに、教室の工房風景をお届けします。
まさに「木くずと格闘する現場」からの実況中継です。

この日は「いろんなシーンをお見せできそうだ」と思い立ち写真を撮ったのですが、
ふたを開けてみると、難易度高めの作品に取り組む方が多い日でした。

教室は16年目です。オリジナル作品は、受講生の方と、「技術的なこと」「デザイン的なこと」のご要望を聞きながら、また、ご提案させて頂きながら進めていますが、

その積み重ねの中で、木工技術、デザイン性、作るものの幅、が自然と進化したように思います。
進化を目指したというより、気づけば進化していた--でしょうか。

結果的には、小さな物から大きな家具まで、DIY的なものから専門性が高くクオリティーが高い作品まで!
こんな教室って他にもあるんだろうか?

クラス風景

箱物(自由作品コース)

引き出しの仕込みの画像

引出しの側板をカンナで削られています。

引き出しは、やや大きめに作り、カンナで削って本体にぴったり合わせていきます。


引き出し仕込みの画像

引き出しを出し入れしながら、本体と当たる部分を削っていきます。

この「すり合わせ」が微妙で、削り過ぎるとパカパカの緩い仕上がりになってしまいます。


引き出し仕込みの画像

引き出しの仕込み、あともう少しで完了です。

Oさん、実は、家具基礎コースを修了後の1作品目。堂々たるチャレンジです!

<飯塚市、女性>




キャビネットの板のカンナ仕上げの画像

キャビネットの仮組みが終わり、いよいよ仕上げの行程!

まずは、カンナ仕上げから。

床に木屑が見合えますが、もうすでにたくさん削られた証です。

今晩、よく眠れるゾー


オービタルサンダーによるキャビネットの板の仕上げの画像

カンナ仕上げが終われば、次はサンディング。

オービタルサンダーを使って、120番のサンドペーパーからスタート。

今回、2階の教室ではなく、1Fの機械室をご利用いただいた。

Nさんからご提案で、「板の枚数が多く、粉塵が舞うので1階の方が…」

ご配慮、ありがとうございます。


手磨きによるキャビネットの板の仕上げの画像

続いては、120番のサンダペーパーで手磨き。

オービタルサンダーで取り切れない微細な傷を、目と手で確かめながら取り除いていきます。

写真の右下に、何やらたくさんの板がずらりと控えている…、なかなかのボリューム…、ゲボッ!

<北九州市、男性>




留め形蟻組接ぎ

こちらは、留め形アリ組み接ぎ。

かなりの密着度で、完成度の高さに思わずアッパレ!


PCモニターテーブル

実は、デスクトップPCのモニター用のテーブルで、下の空間にはキーボードやマウスなどが収納できる設計です。

仮組みも完了!!

<直方市、男性>




蓋つき絵具箱の画像

Sさんは、絵の具などの画材を収納する蓋付きの箱を作られています。

今、本体のコーナー部分の接手(組み接ぎ)が出来たので、仮組みの段階。

直角を確認されていますが、蓋付きは、特に直角が重要です。

ここが狂うと蓋が合わない。

Sさん、ただ今、慎重モード。

<山口県宇部市、女性>




脚物(自由作品コース)

椅子の画像

ジャーン、椅子の仮組み中。

なんともかっこいいフォルム。

ただし、見た目の美しさとは裏腹に、角度がいろいろあって、設計から加工までなかなかの難度です。


椅子の試作の画像

以前に試作をされており、上写真はその時の画像。

構造や見栄えは既に確認済みで、今日は、本番用の木材、チェリーでの仮組みでした。

そしてKさんも、基礎コース修了して1発目の作品です。これまた堂々たるチャレンジです。

<久留米市、男性>




サイドテーブルの両脚の画像

なんぞや??

実は、サイドテーブルの仮組み中ですが、構造がやや複雑で、どんなカタチの作品に仕上がるかは完成してのお楽しみ。

これも角度付きでむつかしいです。

特に3角形の部分は、一つの胴付きに不具合があると残り二つが合わなくなる。

また、その補正は一筋縄ではいきません。

ある意味、一発勝負の真剣勝負です。

Sさん、お疲れ様です。


さて、仮組みが終えたところで、いよいよ仕上げへ。

サイドテーブルの部品のカンナ仕上げの画像

仕上げは、カンナ仕上げから。

<北九州市、男性>




角脚から丸脚へ変更するためバンドソーで切断

Mさん、4本脚のローテーブルを制作中。

脚は最終的に円柱状にされる予定で、今、バンドソーで角をカット中です。

この後、カンナで削って滑らかな丸脚に仕上げられます。


掘り炬燵の下の足置きのリメイクの画像

Mさん、脱線して、何やらリメイク。

脱線! 当教室の恒例行事です。

写真は、ご実家の掘りごたつの下に置いてあった足置き台

その格子が、何とも美しく捨てがたいということで、新たな用途へと再生されることに。


それで何に使うかというと、

掘り炬燵の下の足置きのリメイクの画像
(教室の窓に立てかけられたところ)

このように、これを、ご自宅の窓に設置して、中央部にちょっとした飾り物を置かれるらしい。

まさかのリメイクです。

格子を抜ける光が織りなす空間、雰囲気を一気に変えることができそうです。

本日は、これを磨いて、後日、柿渋を塗る予定だそうです。

<北九州市、男性>




小物(木工旋盤、カトラリー)

木工旋盤によるケヤキの器の作成中の画像

材料は立派なケヤキ。

実は、ご親族から頂いた手作り座卓を教室で丁寧にバラして再利用します、

さて?何を作りましょう?

いろいろお話させていただいた結果、木の器を数点、残りの材でカトラリー小物を制作されることとなりました。

そして、まずは大きな器からスタート。

大きくて硬く、重量のある木は、旋盤で回転させると、結構危ない!

特に、バンドソーで切りっぱなしの真円が出来ていない初期の段階は、振動が大きい。

なので、まずは真円作りから。

<京都郡、男性>




二つのヘラのメンテナンス

以前作られた、二つのヘラのメンテナンス。

ユニークなフォルムですね。

「握りやすさ」と、「混ぜやすさ」をじっくり考えた末の形ですが、

お話を伺って納得、とても理にかなっています。


木のレンゲの制作中の画像

そして、本日は、レンゲづくり。

Sさん曰く、「やっぱり木が一番」

軽くて、熱くなりにくく、口当たりが優しく、木目がキレイ!!

<熊本県阿蘇市、男性>



家具マスターコース

通し蟻組接ぎの画像

通しアリ組み接ぎ。


通し蟻組接ぎの画像

ピターッとハマっていますね。

マスターコースの中盤ぐらいでの課題ですが、完成度の高さに思わずニヤリ。

実はMさん、直前の課題でかなり苦戦されていますが、

その経験がしっかり活きたようで、ここに来て、一気に2ステップくらいレベルアップされた印象です。

<北九州市、男性>




家具基礎コース

家具基礎コースのスツールのカンナ仕上げ中の画像画像

基礎コースの最終課題のスツールです。

本体の目違い払いをされています。

目違い払いとは、接合したホゾ穴とホゾの間にできる微妙な段差をカンナでけずってフラットにすることです。

Kさん、あともうひと踏ん張りですね。

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今回、自由作品をいろいろご紹介させていただいていますが、やはり、この家具基礎コースの存在は大きく重要性を強く感じます。

ここをしっかりマスターしていれば、あとはどうとでもなる!!

<山口県下松市、男性>




家具基礎コースのミニシェルフのノミ調整中の画像

コース3つ目の課題の作品制作中です。

今、ノミでラインを作られていますが、ここにも、ちょっとしたコツがあります。

Nさん、呑み込みが早い!

<山口市、女性>




家具基礎コースの木ねじ接合の課題チャレンジ中の画像

木ネジ接合の練習課題をされています。

木工では、いろいろな場面で木ネジを使うことがありますので、

コースのカリキュラム内に、2時間程度の木ネジ接合のカリキュラムが組まれています。

Yさん、電動ドライバーは初体験でしたが、もう大丈夫そうですね!

<熊本市、女性>




あとがき


「難しい家具」を作れるかどうかは、ここが分岐点。
複雑な構造や角度をもつ家具を自力で作れるかどうかは、私のサポートを受けつつ、
最終的には「自分で設計できるかどうか」にかかっています。
設計ができれば、制作はきっとできます。

技術的には、基礎コースをしっかり習得していれば大丈夫。
当教室オリジナルの家具基礎コースでは、幅広い加工技術を網羅しており、
その内容をしっかりと習得していれば、複雑な作品づくりにも対応できます。
足りない技術があれば、必要に応じてその都度ピックアップし、練習を経て本番へ。

でも、大切なのは「難しさ」じゃない
たとえシンプルな構造でも、素材の魅力を引き出した作品は素晴らしいです。
どんな作品に取り組むかは、お一人おひとりの好みによるもの。
だから大切なのは、「難しいものを作るかどうか」ではなく、
「自分が本当に作りたいものを、形にできるかどうか」だと思います。



◆木の家具工房「メープルモデューロ」
Tel:093-342-9165