Woodworking lessons. bench.

時を超えて愛される!黒檀が魅せるベンチ

木工教室ブログ:2025/3/21

先日、確定申告を提出しました。締め切りは3月15日で、提出したのは14日とギリギリ。普段はもっと早めに提出するのですが…。

申告に必要な決算表の数字がどうしても合いません。アタフタアタフタ。白色申告ではなく控除が多い青色申告を選択していますが、「しろうと経理」はこういう時は面倒です。ちょっとした事で多くの時間を費やします。ゲボッ!

それでも、開業当初と比べると経理事務はかなり楽になりました。昔は、現金領収書や銀行通帳、クレジット明細を一つひとつ手入力、でも今は、会計ソフトが各金融機関と連携していて、自動でデータを取り込んでくれるので助かります。また、e-Taxで税務署へ出向く必要がありません。

昨年は外国から4組いらしゃって、レッスン料の一部を、自国にいらしゃる段階で前金(前受金)としてお支払いいただいたり、また、残金をPOSレジで決済したり…、少しずつですが、新しい経験で進化していくのは嬉しいです。

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今日は、Nさんのベンチのご紹介です。

今回の作品は、ご親族へのご贈答品として制作されました。

ベンチ

とってもとってもカッコイイですね。

下に横たわる、3本の丸棒がまたいいです。

デザインの完成度を高めていますね。



ベンチのトップビュー

座面は1枚の板ではなく、左右の二つに分割されています。

Nさんの仕上げは抜かりがなく、非常に美しい仕上がりとなっています。

また、中央部には、黒檀の帯が施されアクセントになっています。

締まった感じがしていいですね。

実はこの帯について、いろいろご検討されています。

中央付近に帯を入れるか?それとも両端付近にするか?

帯の本数は?帯の幅は?

皆さんそうですが、作品に対して「思い」があるから、簡単には妥協しません、

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今、教室では、黒檀、大はやり?

ここ1年ほど、よく使われています。

それ以前に、黒檀を使って頂いたことは数回あるのですが、なにせ黒檀は高価で気軽には使えません。

ある時、別の受講生のSさん、黒檀をオークションで購入されて、

それが、結構いいんです。

オークションだとやや大きな塊が購入できて、また、価格も幾分、安い!

私も真似してオークションで購入しました。

ただし、購入の失敗もあります。

中に細かなひび割れがたくさん入っていて、どこをどう取っても使えない。


家具は、あまり主張しすぎるのもなんですが、

ちょっとしたアクセントがあることで作品がググッと締まって見えます。

結構イイです。



自宅の玄関にベンチをセット

ご贈答先で、実際にベンチをセットしたところの写真を頂きました。

Nさん、ありがとうございます。

玄関で、靴など履くときなどに座られるようです。

それにしても、広そうな玄関。

アタシんちと、広さがぜんぜん違う。


通しホゾに黒檀のクサビうち

通しホゾに黒檀のクサビ。

それは量産品には決して見られない、「唯一無二」

時が流れ、私や作者がこの世を去った後でさえ、その作品が手作り品というのは一目瞭然。

きっと、「Nさんから頂いた」と語り継がれるベンチとなり、その存在がいろいろな物語を紡いでいきます。

ちょっと、大げさか…。


黒檀の埋木

黒檀は、上写真のように埋め込んでいます。

深さ3mmくらいでしょうか。

トリマーで溝彫って、黒檀埋めて、出っ張った黒檀をカンナ削るという工程です。


Nさん、本当にお疲れ様でした。

とっても素敵です。


<京都郡、男性>





ご興味の方へ

苦肉の接手? オリジナルの接手



これは、座面の板と脚の板を接合する部分の接手です。


実は、この接合方法は当工房のオリジナル。

開業当初より、この接手を使っています。

ここに使う伝統的接手としては、板と板を接合する接手の一つとして、

「片胴付き大入れ接ぎ(追い入れ接ぎ)」というのがありますが、

棚板くらいだった良いのですが、作品の強度を維持する部分でのその使用は、強度的に十分ではありません。

「あり形の追い入れ接ぎ」を使う方法もありますが、このような下部の構造がある場合、組み立てに難があります。

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木工人生の初期、悩みました。

「片胴付き追い入れ接ぎ」は使えないし、

「あり形追い入れ接ぎ」では、天板に、組み立てた下部を入れるとき、せっかく組み立てた下部がねじれて胴付きが緩むし…。


いろいろ調べたのですが、

その時のたどりついた結論は、

日本の伝統的家具の構造の基本は「かまち組み」。「板組み」は、指物家具で「あり形の追い入れ接ぎ」、桐ダンスで本体のコーナーに「隠しあり組み接ぎ」で見られる。

ただし、上記いずれの場合も、モノを収納するための「箱物家具」で、今回のような場面とはちょっと違います。

そもそも、机、テーブル、椅子などいった人体系家具、準人体系家具が本格的に日本で普及したのは戦後で、

今回のような場面が、遠い昔も含めた戦前には事例がほとんどないとも思いました。

だから、ピンとくる伝統的接手がない、でした。


そして、無ければ自分で考えて作る!でした。

で、写真のオリジナルの接手にしました。

論理的に問題はなく強度的に問題なく…、ただ、ベストかどうかわかりません。

といいますのが、ホゾ穴を開ける際、そのままでは角ノミ盤に材料が載せられません。

板幅が広い場合、角ノミ盤のキリが届かず、手ノミで開ける必要な場合があります。

そのため、手間が増えます。

苦肉の接手です。



◆木の家具工房「メープルモデューロ」
Tel:093-342-9165