Nさん、先日、自分仕様の椅子が完成しました。
展示室にNさんの椅子を展示しているとき、他の受講生の方から聞かれました。
「あの作品は何?」「どのように座る?」
普通の椅子とは、ちょっと違う…
高さが、普通の椅子よりかなり低く、
また、座面の広さが、1.5倍くらい広い
「実は、あぐら椅子です」
…
「なるほど~」
Nさんご自宅では、じゅうたんに座って、ソファーを背もたれ代わりにすることが有るそうで。
いわゆる、和式の座の生活。
そのとき、この作品が便利です。
あぐらをかいて座り、背中は椅子の背もたれに身をゆだねて、ゆったりと。
私は幼いころ、畳間のちゃぶ台でごはんを食べていた記憶があります。
そして今でも、寝るのは、ふとん。
結構、座の生活が染みついています。
他の受講生がおっしゃっていました。
ベッドはあるけど、その横の床で寝ている。
座の生活の方は、結構多い。
そして、Nさん、恰幅が良く、
あぐらをかくとスペースがいる、なので、座面も結構広いです。
まさに、「
生活習慣」と「体形」に合わせた自分仕様の椅子です。
曲線部分
曲線部分が2か所あります。
本体の前方。
そして、背もたれ。
いずれも、座り心地の向上のためのものです。
シートウィービング(座面編み)
日本で、「座面を編んだ椅子」の歴史は古くはありません。
よく見るようになったのは、20年くらい前か?
座面を紙紐(ペーパーコード)で編んだYチェア(ウェグナーのデザイン)が、日本で見るようになって、
私の恩師の鯛工房の葛城先生が、紙紐座面の編み込み方法をWEB上で公開されてから、
でしょうか。
本場は北欧です。
編み込む前の画像です。
面積が広く大変だったと思います。
面積が広いと、人が座って中央部が沈みやすくなるため、
より強く張り込む必要があります。
Nさん、座編みの経験者で、すでにペーパーコード(紙ひも)をお持ちで、
ご自宅で、空き時間を利用して編まれたのですが、
1日、数周しか編めないこともしばしばだったようです。
Nさん、加工中。
Nさん、1級建築士、図面はお手の物。
Nさん、大変、お疲れさまでした。
自分仕様の素敵なあぐら椅子ができて良かった♪
大変お疲れさまでした。
<北九州市、男性>