2024年、新年を迎えました。
本年もよろしくお願いいたします。
現在、教室には、鹿児島県を含む7県からお越し頂いており、
その交通費やお時間などのご負担を考えると、
私は改めて、「教室が行く価値のある場所」であるようにと、襟を正す思いです。
また、昨年9月には、ひと月に75人もいらっしゃって、過去最高のご受講生数となりました。
改めて、感謝申し上げます。
教室が、単に「学びの場」としてだけではなく、
木に触れて匂って癒されて、日々を忘れて没頭でき、
また、受講生の方の個性が発揮できる、そんな素敵な場所になれますようにと思います。
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話は変わりますが、ちょっとショックなことが有りました。
数日前、受講生の方の、お母さまと妹さまがいらっしゃいました。
ちょうど機械室で材料加工をしていた時で、背中側から誰かの声のような…。
「誰?」
機械の音は結構大きく、私が良く聞こえずに、多分、何度か呼ばれたように思いました。
そして、私が機械のスイッチを切ったあと、しんとした静寂の中で、
私は〇〇の母です。
私は、思わず心の中で「あっ」
ずっと気になっておりましたので、来られた理由をお察しいたしました。
その受講生の方は、1年ほど前にお亡くなりになられたとのことでした。
私は2年ほど前、その受講生の方から、「教室に行けない」という主旨のメッセージを
携帯あてに頂いておりました。
1階でしばらくお話をさせて頂いたあと、私は2階の教室をご案内させて頂きました。
2階では、妹さまが、教室内の写真をたくさん撮られておられました。
お姉さまの歩んでこられたその足跡を、記録しておられようにも感じました。
とてもお若くしてお亡くなりになられましたので、
残された方のその心情は、誰でも判るものでもありません。
察しようとしても察しきれません。
そして、私は、何人かと映るご本人の写真を拝見させて頂きましたが、
すばらしく良い笑顔で、
とてもお亡くなりになられたようには感じませんでした。
そして、心配を掛けさせまいとされているようにも感じました。
彼女は、木工の道を模索されていました。
木工といっても、その幅は広く、
家具、器、仏像、欄間、組子、寄木、カトラリー、おもちゃ、…。
「自分のやりたい事」と「それに対する自分の適正」が一致する方向を探しておられました。
そして探している最中でした。
そのために、遠方にも脚を伸ばされておられた様です。
そして、お母さまからお聞きしたのは、
ご体調の悪いなかでも、何かをされようとされていたそうです。
お二人がいらっしゃたのが、3日前でした。
その後何度か、以前、彼女からいただいたメッセージを見返そうとしたのですが、
気持として、いまだにそれを見ることができません。
お母さま、妹さま、わざわざお越しいただき大変ありがとうございました。
心より、ご長女様のご冥福をお祈りいたします。