前回に続き、
「完成作品のご紹介が滞っていて、溜った完成写真を、どんどん掲載せねば」
で、
今回、Kさんのご贈答用のお品です。
ランチョンマットとカトラリーレスト
ランチョンマットと
カトラリーレスト
ランチョンマットの外周を切った残りで作られました。
箸置きですが、
スプーンとかも載せるので、カトラリーレスト、かな?
素敵ですね。
また、私が、作品の邪魔をして、コップなどを置いています。
サイズ感が判れば、幸いです。
和菓子が載るのか?
ケーキが載るのか?
実は全部で4セット。
帯が2本入っていて、
木の種類は、ホワイトオークとブラックウォルナットの組み合わせ。
接着は全てご自身でされました。
大変だった! カンナ仕上げ
その接着後、ご自身で、カンナ仕上げをされるのですが、
それが、結構、大変でした。
●オークが硬い
この「ホワイトオーク」という材料は硬いです。
とても素晴らしい木で、ヨーロッパアンティークでよく見かけますが、
その硬さゆえ、受講生の方が仕上げるのは難しく、
教室では、あまりご紹介していません。
ただ、ブラックウォルナットと相性が良いのです。
今回、家具ほど削る面積は大きくは無いのですが、やはり大変でした。
●ブラックウォルナットの板目が削りづらい
そしてもう一つの木、ブラックウォルナット。
受講生の方は、大方、問題なく削れるのですが、
今回、ある部分が削りにくく、
ある部分とは、部分的な「板目」なのですが、異様に削りにくい。
左:柾目(まさめ) 右:板目(いため)
どの種類の木でも、カンナ仕上げでは、基本、
「板目(いため)」と「柾目(まさめ)」では、「板目」の方が削りにくいのですが、
今回のブラックウォルナット、同じ「板目」でも、
いつもより、なおさら削りにくい。
板目の削りで、時々あることなのですが、
カンナの刃が木に刺さらず、カンナ台が、木の上を「スルルーっ」と、滑っていく。
それで、再度、体重を入れ込みながら削ることとなるのですが、
汗かきます。
今回、それに似た感じ。
●逆目がきつい
さらに、もう一つ、
今回、各所に「逆目ぼれ(さかめぼれ)」が出て…。
それで、カンナの「裏金(うらがね)」を極限まで詰めるのですが、
これで、また、カンナで削るのが余計に重く、
体重をしっかり載せないと…。
Kさん、大変だったと存じます。
私は、局所、局所、お手伝いさせて頂くわけですが、
かなり、削りづらい部類でした。
女性の方だと、体重をしっかり載せないと…。
Kさん何とか仕上げられました。
大変お疲れさまでした。
これを、頂く方、たぶん、
「そのご苦労、露知らず」
でしょうか。
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実はKさん、過去にも、素敵なランチョンマットを作られており、
ご参照下さいませ。
<北九州市、女性>