最近、完成作品のご紹介が滞っていて、
申し訳ございません。
溜った完成写真を、どんどん掲載していかねば…。
階段下収納
今日は、Sさんの収納家具のご紹介です。
階段下用とのことで、普段、外観はあまり見えません。
とのことで、チェリーなどの無垢材ではなく、コストを抑えた集成材を利用されました。
集成材といってもラジアータパインの集成材で、普通に家具として使える素敵な材料です。
キャスター付き
下の引出しは、底板にキャスターを付けられており、かる~く引き出せます。
かる~く、使える。
通常、引出しが大きくなればなるほど、出し入れが重くなりがちで、
ちょっとストレス感じることもありますので、便利です。
今回、キャスターを引出しの底から、木ネジ止め。
通常の、このサイズの引出しの底板は、厚みが5.5mの合板を「上げ底」で使用します。
また、経年で傷んだ時は交換できるよう、背面側から引き抜けるようにしていますが、
底板の厚さが5.5mmでは、
キャスター用のネジが底板を突き抜ける!!
ということで、
厚さ12mmのシナ合板を底側から埋め込まれています。
そして、通常の「上げ底」ではなく、「べた底」の構造になっています。
それにしても、キャスターは軽い。
スル~ ♪
留め型隠しアリ組接ぎ
今回、Sさんの一番のこだわりは、引出しのコーナーの接ぎ手です。
Sさん、家具マスターコースを修了されています。
そして、コースの課題にもなっている、下の接ぎ手「留め型隠しアリ組み接ぎ」を採用されました。
板と板を接ぐ、いわゆる「組み接ぎ」といわれる部類の接ぎ手のなかで、
最も難しい部類の接ぎ手になりますが、
隙もなく、ピターっと合っていますね。
すごいですね。
Sさんの、作業風景です。
墨付けが終わって、接ぎ手の加工のために、ノコで切り始めたところです。
ご自宅のスペースに合わせた、収納家具、
そして、そこに必要な機能を優先して。
これも木工の楽しみ方ですね。
Sさん、大変、お疲れさまでした。
<北九州市、男性>