コンパクトでデザイン抜群!弓矢立て、通しホゾでくさび打ち

コンパクトで見た目抜群!手作り「弓矢立て」

木工教室ブログ:2023/4/7

今週ご紹介するのは、弓矢立て

弓矢立て

実際に、弓を立てています。

弓は、真っ黒で、たぶん、漆(うるし)仕上げ。

値段、高そう。

弓矢立て

弓と弓矢立て

そして、これが、Mさんが作られた、弓矢立て。

そして、弓と同時に、矢を並べると、

弓と矢と弓矢立て

こんな感じです。


スペース取らず、コンパクトです。

見た目も上々。


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実は、ここに至るまで、Mさん、結構、大変でした。

弓は、とっても背が高く、台の設計が悪いと、

弓と共に台が倒れる!


となりますので、

これだったら倒れないか?などを予測しながら、

そして、台が大きいと確かに安定するものの、コンパクトにならないし…。


などと思案しながら設計します。

でも本当に台が倒れないかどうかは、作って見なければわからないので、

試作です。



あぜ引き鋸 畔引き鋸

ちょっと、珍しい光景。

「あぜ引きノコ」を使われています。

中央部のみ溝を作りたい場合などに使用します。

通常のノコだと、刃先のラインがストレートなので、うまくスリットが出来ません。

普段、あまり使わないノコです。

弓矢立ての試作

12mm合板を使われた試作でしたので、重さによる安定は期待できませんが、

弓と矢の重心が、ほぼ、台の中心部にあるためか、

安定性は、一発OKでした。

ついでに、見た目のデザインも実際に作ってみて良かったか?

これも一発OKです。

さすが、Mさん。




「弓矢の台作り」を生業にし、同じものを幾つも作る方であれば、

このような試作は、当たり前ですが、

1個のためだけに!

こだわりがないと、なかなか出来ません。


そして、試作が終われば、実際の制作です。


ノコ切断



弓矢立ての仮組み

仮組みです。

このような、特殊なカタチの仮組みは、直角を出すのが難しいです。


弓矢立てのサンディング

サンディングが終わったところです。

キレイですね。


下写真は、ノコでくさびを作られているところです。

通しホゾ用のくさび作り

くさびは、通しホゾに使います。


下写真の中央部にホゾが見えますが、そこの溝に、くさびを打ち込みます。

今回、計量化のため、板厚が薄くなっていますが、

通常のホゾ(止めホゾ)を使うと、板厚が薄いため、ホゾの長さが短くなり、強度が維持できませんので、

通しホゾにして、反対側にホゾを貫通させて、くさび打ちです。


通しホゾ用の溝


通しホゾのくさび打ち


Mさん、計画通りにできて、良かったです。

お疲れさまでした




私は、ムカシ水泳部で、

プールの真横が、弓道部の道場で、

時折、袴(はかま)姿で、矢を射っており、

その弓道女子を、見入ってしまったのを思い出します。




静寂のなか、ゆっくりとした動作で、

矢を打とうとするとき、

空気が止まり、

凛(りん)として…、

カッコイイんです!



<北九州市 男性>





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