キッチン収納ラック、ビスケットジョイナー

キッチン収納ラック、注文家具を自分で作るという選択肢!

木工教室ブログ:2023/3/19

今日は、キッチン用の収納ラックのご紹介です。

キッチン収納ラック

Mさん、ご自宅で、収納家具が欲しいとのことで、

ご自宅の状況に応じたサイズで、また、ラック内に置くものは、既に決まっていて、

一般的なラックではなく、自分用にジャストフィットしたラックです。


キッチン収納ラック内の引き出し

ちなみに中央部のこの部分は、

お手持ちの薬箱をセットされました。

実際には、既にある4つの引出しが入ります。

キッチン収納ラック

斜めから見ても、美しいですね。


今回、周囲からは見えにくい部分に設置されることで、

「見栄えは、ほどほどに!」

でしたが、

ぜんぜん「ほどほど」ではなく、美しいです。


無塗装で、スッキリした白っぽさで清潔感があります。




キッチン収納ラックの7枚組み接ぎ



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構造のお話をさせて頂きますと、

本体の4隅のコーナーは、7枚組接ぎでつながれています

とても頑丈な接ぎ手です。



棚は2段あります。

その棚板(たないた)と本体の側板(がわいた)との接合は、ビスケットジョイントにされました。

キッチン収納ラックの棚板、側板


側板に、ビスケットジョイナーとういう機械で、溝作って、

キッチン収納ラックにビスケットジョイナーで溝を作る


同じように棚板の木口側にも溝作って、

キッチン収納ラックにビスケットジョイナーで溝を作る


本体と棚板の間に、下写真のビスケットのようなものを、接着剤を入れて接合されました。

ビスケットは、接着剤の水分を吸収して、ちょっと膨らんで溝にフィットします。

ビスケットジョイナーのビスケット




実は、このビスケットジョインター、

教室で使うのは、2回目。

下写真が機械の本体です。

ビスケットジョイナー

この商品は、20年程前、アメリカのamazon(日本にまだamazonない)にはあるけど海外発送不可で、

やむを得ず、めんどくさい個人輸入で買いました。

手間をかけて購入したけど、結局、あまり使うことはなく、「タンスのこやし」でした。



使わなかった理由は、いろいろあるですが、

適材適所を間違えずに使えば、利用価値の高い道具です。


ビスケットジョイナーのブレード

刃が見えますが、これが回転して、半円形の溝を作ります。


ビスケットジョイナー

通常は、刃は引っ込んでいて、

本体上のレバー引っ張れば、下写真のような刃が出てきます。

ビスケットジョイナー

実際には、スッチを入れ、刃を回転させ、

ビスケットジョイナーを材料にあて、レバーを押せば、回転した刃が、一部円形の溝を作ります。

ビスケットジョイナーのビスケット

溝に入れるビスケットは大小、3種類から選択します。溝の深さもそれに応じた深さで溝を作ります。

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Mさん、滞りなく完成して良かったです。

通常のよく見るラックから、デザインを自分用にカスマイズ。

注文家具を作っているのと同じです。

といいますか、教室の自由作品はすべてそうですね。


Mさん、大変、お疲れさまでした。


<北九州市 男性>





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Tel:093-342-9165