Sさん、工房に在庫している、ある木を見て、
「これ、スマホのスタンドにイイ♪」
が始まりでした。
最終的には、カレンダーになりましたが…。
表面の板をズラせば、1~12月まで使える万年カレンダー。
オリジナル作品は、手間かかります。
数字フォントは、既存のものを参考にされ、
最終的には、数字を自分風にアレジされ、
数字部分を浮かせるのか? 彫り込むのか? または、彫らずに数字を描くだけ?
今、小さな木片に数字を彫り込み、白を塗られて、試験されています。
結果、すべての数字を彫り込んで、黒で着色されました。
Sさん、カンナを使うのは、かなり久しぶりでしたが、
結局、私がサポートさせて頂くことは無く、普通に削られていました。
完成形は下写真です。
「トリマースタンド」を使っての溝加工
こちらも、私のサポートなく、淡々と。
使い方など、よく、憶えられている。
すぐ忘れる私は、尊敬。
表面の板がのっかるための、小さな板を埋め込まれています。
その板には、溝を掘り込んで、表面の板がスライドできるように。
スライドするときの動きは、ゆるからず、固からず♪
裏からの転倒防止は、板を埋め込んで。
そして、最終は本体のアウトライン。
もともとの本体の材料は長方形でしたが、
最終的には、右肩、左肩に、ややカーブを入れて。
作品完成後、Sさん私に、
「スマホも置けるんですヨ!」
どうもSさん、最初からスマホスタンドとしても使えるように…
素敵に出来て良かった♪
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オリジナルを作るのはいろいろと大変ですが、楽しいものです。
作る過程で、おのずと「こだわり」が出てきて「個性」も出てきます。
「こだわり」なくして「個」はでてきません。
木工だけに限りません、「マス」ではない「個」
大切にしたいですね。
「個が主人公」の時代に向けて。
後ろ姿でスイマセン。
こちらも、Sさんの作品です。
<山口県宇部市 女性>