木の万年カレンダー、スマホスタンド

万年カレンダー、オリジナル!

木工教室ブログ:2023/2/3

Sさん、工房に在庫している、ある木を見て、

「これ、スマホのスタンドにイイ♪」

が始まりでした。

最終的には、カレンダーになりましたが…。


木でできた万年カレンダー

表面の板をズラせば、1~12月まで使える万年カレンダー。



オリジナル作品は、手間かかります。



万年カレンダーの数字フォント

数字フォントは、既存のものを参考にされ、

最終的には、数字を自分風にアレジされ、


万年カレンダーの数字の着色

数字部分を浮かせるのか? 彫り込むのか? または、彫らずに数字を描くだけ?

今、小さな木片に数字を彫り込み、白を塗られて、試験されています。

結果、すべての数字を彫り込んで、黒で着色されました。

カンナ削り

Sさん、カンナを使うのは、かなり久しぶりでしたが、

結局、私がサポートさせて頂くことは無く、普通に削られていました。

完成形は下写真です。

万年カレンダーの表面の板



トリマースタンドによる溝加工

「トリマースタンド」を使っての溝加工

こちらも、私のサポートなく、淡々と。

使い方など、よく、憶えられている。

すぐ忘れる私は、尊敬。

木でできた万年カレンダー

表面の板がのっかるための、小さな板を埋め込まれています。

木でできた万年カレンダーのスリット

その板には、溝を掘り込んで、表面の板がスライドできるように。

スライドするときの動きは、ゆるからず、固からず♪


木でできた万年カレンダーの転倒防止

裏からの転倒防止は、板を埋め込んで。


そして、最終は本体のアウトライン。

もともとの本体の材料は長方形でしたが、

最終的には、右肩、左肩に、ややカーブを入れて。


木でできた万年カレンダーをスマホ台として

作品完成後、Sさん私に、

「スマホも置けるんですヨ!」

どうもSさん、最初からスマホスタンドとしても使えるように…


素敵に出来て良かった♪



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オリジナルを作るのはいろいろと大変ですが、楽しいものです。

作る過程で、おのずと「こだわり」が出てきて「個性」も出てきます。

「こだわり」なくして「個」はでてきません。

木工だけに限りません、「マス」ではない「個」

大切にしたいですね。

「個が主人公」の時代に向けて。

犬の彫刻

後ろ姿でスイマセン。

こちらも、Sさんの作品です。



<山口県宇部市 女性>


◆木の家具工房「メープルモデューロ」
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