ライティングビューロー

逸品!傑作!ライティングビューロー

木工教室ブログ:2023/1/8

今日は、昨年末に完成したIさんの作品。

立派ですね~。

ライティングビューロー

立ち姿が美しく、

前面に、木の表情がパキッと出ていて、

結構な迫力です。


ライティングビューローって。

「ビューロー」が引き出し付き収納のことで、

「ライティング」が、文章を書く人のことをライターと言いますが、その「書く」で、

「収納ができて書き物ができて…」、でしょうか。


ライティングビューローの腕木

両サイドから腕が2本出てきて、

その上に、蓋をパタンと下ろして、


ライティングビューローの甲板を開いたところ

ここで、デスクワークなどができます。


ミシン丁番

これで蓋の開け閉めをします。

幼い頃、足踏みのミシンにこんなの金具がついていたのを思い出します。

ミシンを動かすときに、作業スペース広げるため、

折り畳みの板を広げて…。

ミシン丁番といいます。


ライティングビューローの引き出し

引出し2杯ついて、


ライティングビューローの引き出し

蓋を締めれば、大き目の引出し2杯が付いています。

スライドレール式の引出しは、引出しをいっぱい引き出せるので、

引出し奥まで良く見えて便利です。


コマの取り付け

Iさん、コマを付けられています。

コマは木の伸縮を吸収するために設置する部品です。

家具基礎コースでは出てきませんが、マスターコース(機械)で取り入れています。

もっとも高級な木の伸縮の吸収方法です。


コマの取り付け





Iさん、機械を使うのももう慣れたものです。

ご自宅にも、立派な工房もあり。

自動カンナ盤で加工中

Iさんのような作品、作業ボリュームがかなり多く、思っている以上に作るのが大変です。

また、今回のIさんのライティングビューローの場合、

将来のことを考えて、上下分離式にされており、

上下の接続には、金具を使っておられますが、その設計から、実際の合わせまで、結構、神経を使います。


Iさん、大変、お疲れさまでした。

素敵にできて私も嬉しいです。


<山口県宇部市 男性>


◆木の家具工房「メープルモデューロ」
Tel:093-342-9165