イイですね。
Oさん、家具基礎コース修了後の1作品目です。
写真では判りにくいですが、木と木はピターッと密着し、
部品と部品の直角も、妥協することなく、かなり厳格に作られています。
いつものことなのですが、
ひもの編み込みは、締めれば締めるほど、終盤あたりが大変になってきます。
力が優位な男性はまだしも、女性は結構大変で、
さらに細身のOさん。
「最後、手伝いますので!」とお話していたのですが、
結局、すべてご自身で。
1本、1本丁寧に、ゆっくり、しっかり、編み込んでおられました。
塗装は、石鹸塗装(ソープフィニッシュ)
この作品は選択作品で、通常、オイル仕上げなのですが、
私のミスで、
「今から編みですね!」
と私がお話したのがきっかけで…、
編み込みを開始した後に、塗装忘れに気づき
Oさん、大変、申し訳ございません。
結果、編み込み後に塗装となるのですが、
オイルを塗ると、オイルは「黄変」と言って、
経年で黄色みを帯びてきて、…。
上写真は、見本作品ですが、オイルの黄変以外に、木の焼けと多少の汚れで、
製作から8年くらいでしょうか、当初のメープルの白さが、
写真のような色に変わります。
今回、オイルを塗ると、時が経ち、
編み込み付近で、塗ったところ塗ってないところで、
微妙な色違いが見えそうで、…。
結局、石鹸塗装(ソープフィニッシュ)をご提案させて頂きました。
ソープフィニッシュは、経年で、色違いがあまり出ません。
石鹸の油分が、オイルと同じように膜を作り木を保護してくれます。
しみや汚れが、やや目立ちやすいですが、
実際、北欧の名作の椅子によく使われています。
当教室のウィンザーチェアコースにも使用しています。
結果的に、メープルの生地をそのまま生かした仕上げとなって…。
むしろこちらの方がいいか?
<北九州市、女性>