今日は、木工教室のお話ではなく、ちょっと脇にそれたお話です。
一昨日、工房の玄関を、ほうきで掃いていたら、
ご近所のおばあちゃんと目が合い、立ち話。
いろいろ、お世話になっている方で、
特に、この土地に工房を構えたとき、とても、お世話になった方。
また、過去、私の展示会にお越し頂くなど…。
ありがとうございます。
そして、そのおばあちゃんが、顔を曇らしながら、おっしゃる。
お孫さんが、ここ数年ご自宅にいらっしゃって、そのお孫さんから、言われたらしい。
お孫さん:「おばあ~ちゃん、
今から会議があるので、部屋に入ってこんどってね~」
おばあちゃん:「会議?」
どうやら、リモート会議のようです。
おばあちゃん:「私の夫が仕事の時は、朝、ネクタイ締めるなど支度をしてから、家から出勤…」
自宅で会議?
さらに、
お孫さんの部屋にテレビがないらしい。
おばあちゃんが「買っちゃろか?」と話すと、
「いらない」
とのことで。
また、 ご自宅に車があるのだが、
お孫さん、車の免許は持っているけど車乗らないらしい。
「街から少々離れたこの土地で、車、乗った方が便利だと思うんだけどね~」
と。
お孫さん、ず~っと、ご自宅にいることが多いらしく、
部屋で何をしているのか?
よくわからないらしい。
お孫さん、会社勤めではあるけど、自分で事業を立ち上げたらしく
会社の給料以外にも、そこそこの収入もあるようで…。
たぶん、副業OKな会社なのでしょうか。
おばあちゃん、そんなこんなのお孫さんを理解できず、
ややマイナス的な意味で、
「親戚にいろいろ合う機会があるけど、
自分の孫のことを、親戚に何と言っていいやら…」
と。
おばちゃんは80代、お孫さんは20代後半ですが、
おばあちゃんにとっては、お孫さんは、
「宇宙人」に見えているかもしれません。
まさに、「世代間ギャップ」を絵にかいたようなお話ですが、
実際の立ち話の内容です。
でも、そのおばあちゃんのすごいところは、
「いろいろ言いたくなるけど、グッと口をつぐんで…」
と、
唇をキュッと閉じ、人差し指でシャッターをしながら、おっしゃっていた。
おばあちゃんとご主人、それなりの人で、
お孫さんにいろいろ伝えようと思えば、伝えられると思うのですが、
グッと口をつぐんで。
その時、気づきました
おばあちゃん、ほんとはあまり悩んでなくて、すべてを悟っているのかもしれない。