現在、木の器のコースの方の抜粋作品です。
どれも、きれいです。
直径10cm位の小皿
ぐい飲み、ヒノキ
背が低めのコップ、ホワイトアッシュ
<下関市、男性>
直径20位の器、ブラックチェリー
<福岡市、男性>
高さ15cm位の蓋つき小物入れ、ヒノキ
上の作品の蓋
<北九州市、男性>
直径25cm位のボウル、ロシア産パイン
高さ15cm位の蓋つき小物入れ、ヒノキ
<下関市、男性>
楽しくない?(傷を取るということ)
私が、このコースでお教えさせて頂くとき、
いつも、受講生の方のご機嫌をお伺いしながらお教えしていることがあります。
それは、「傷を取る」作業。
木を回転させ、刃物を当てて削っていきますから、当然、傷が残ります。
それを、サンドペーパーで磨いて取るのですが、なかなか取れにくい場合もあり、
そのうち、磨くのが嫌になってきてストレスが溜ってきます。
そして、もはや楽しくなくなってきます。
木を削りながら、自分の思いで器の形が刻々変わっていくのは楽しいのですが、磨くのは結構、地道な作業で。
だから、受講生の方によっては、
「先生!もうこれくらいでいいでしょっ!」
ちょこっと、強い語調で…。
私「そっ、そうですね、これは、これくらいで…、徐々に、スキルアップしていきましょうね」
私の心のなかでは、
「受講生の方に楽しんで♪頂けなければ意味がない」という思いと、
「傷を取ってクオリティーを上げる方法も覚えてほしい!」という二つの思いが
いつも交錯しています。
ジレンマです。
木の表情は樹種によって、繊細だったり大味だったりいろいろですが、
それぞれの木の表情を引き出す場合、傷が目立つと最大限に表情が出てきません。
もうひとつ、思うことがありまして、
傷を取らないことを続けていると、それが「体に染みついて」しまうことです。
傷を処理した方が良いと思われる場合にもかかわらず、傷を取らないのです。
過去、木工人生の中で、何度も見てきました。
だから、受講生の方とのやり取りの中で、結構、熱くなっているときが … (^^♪