上手に出来ていますね。
これらの作品は、ほとんどご自宅で作られたものです。
これを作られたYさん、毎回、教室にお越しになると、紙袋から木の器をおもむろに取り出し、私に差し出し、
「どうですか?」
Yさんの、どうですか?の意味合いは、
「どうです、よくできてるでしょう~!」ではなく、
「どこか悪いところがあったら教えて♪」
Yさんは、コースを修了されて、さまざまな作り方をマスターされていますので、
私に求められたのは、デザイン的なお話、と、クオリティーを上げるためのお話。
「こうすれば!ああすれば!」とご指摘させて頂いて、
Yさん、持ち帰り修正し、また持って来て、…
塗装まで終わった作品を、塗装を剥がして再加工されることや、
教室で修正することもしばしば。
そして、写真は一部で、他にもたくさん…。
頭が下がります。
《樹種:花梨(かりん)》
クオリティーを高めることによって、作品に力が出てきたり、存在感が出てきます。
但し、そのスキルを身につけることは、ノコやノミなどのスキルを高めるよりムツカシイ側面があります。
それは、
「クオリティーの差を肌身で感じる」作業が、より感覚的だからだと思います。
クオリティーの差がわかるようになると、
Yさんのように、「高み」を目指してという方、
そして、そんなことはどうでも良く、物は使えれば良い、という方。
いろいろいらっしゃいます。
人それぞれだと思います。
はけ塗り
はけでの塗装は、キレイに仕上げる重要なコツが、5つくらいでしょうか。
すべては、塗りムラを出さないためのコツです。
《樹種:かえで》
Yさん、かなり、上達されています。
写真の光沢部分に、微妙な「はけ筋」が出ていますが、
塗料の濃度を薄めて、塗る回数増やして、また、良いはけを使えば、
もっと良くなることだと思います。
<北九州市、男性>