外周に彫刻を施した丸鏡

ひたすら彫るしかない!彫刻丸鏡

木工教室ブログ:2019/9/13

完成が延び延びになっていた、彫刻コースの見本作品です。既におひとりが彫刻に取り掛かられており、先日やっとのこと完成しました。遅れて申し訳ございません。

それって彫刻??

彫刻を施した丸鏡の全景

この作品は、一般的な彫刻とは異なり、彫刻刀で彫ったあと、サンドペーパーで磨いています。

それって彫刻??と思われるかもしれません。


彫刻

彫刻刀で彫るパーツのデザインは、旧来のヨーロッパの彫刻にアレンジを加えました。それ以外の枠などのデザインは工房のオリジナルです。鏡自体はオーダー品で、直径、約23cm。

受講生の方は、鏡と彫刻のパーツを収めるための「枠」をご自身で作られても構いません。

木工旋盤の「木の器のコース」をご受講の方であれば制作可能ですが、やや特殊な作業があり、難易度も高くなります。



思いのほか時間がかかる

彫刻

作ってみるとわかるのですが、作品を作るのに結構時間がかかります。

私は、教室以外の業務もいろいろありますので、仕事の合間を見つけて進めていくわけですが、取り掛かりからもう半年以上経ちます。

彫るのは楽しく♪、できたら、ひたすら彫って一気に進めたい~。

彫刻

受講生の方は、彫刻刀さえあれば家で彫ることができますので、教室では、彫りながら、折々にご指導させて頂き、ご自宅でも彫ることが可能です。




以下、ご興味の方へ

本質的なことを理解していれば…

彫刻

教室には、スプーンなどを作る「木のカトラリーコース」や、木工旋盤を使って丸い器を作る「木の器コース」などがありますが、

いずれも、木工教室のために始めたことで、私は、誰にも教わらずに初めてスプーンを作り、誰にも教わらずに初めて木工旋盤で木の器を作りました。

今回も、「彫刻がしたい!」とお二人の方がおっしゃて、このような運びとなっておりますが、私自身、初めてのチャレンジでした。

彫刻

いつも、思います。

無垢材の家具づくりのなかで「本質的なこと」を理解している方は、家具以外のスプーン、木の器などの専門外の作品を、最初から一定のクウォリティーで作れる。

そして、経験を積むことで、クウォリティーはさらに向上する。

大切なことは「本質的なところが何か、を肌身で感じて理解している」ことだと思います。効率の良い作り方などは、あとで何とでもなっていきます。

教室では、カリキュラムの中、あるいは、機会があるごとに本質的なことをお伝えさせて頂いていますが、受講生の方は、その時点では、意味が実感できていない方もいらっしゃるかもしれません。

でも、いつの日かきっと役に立つと信じています。


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◆木の家具工房「メープルモデューロ」
Tel:093-341-0838