完成が延び延びになっていた、彫刻コースの見本作品です。既におひとりが彫刻に取り掛かられており、先日やっとのこと完成しました。遅れて申し訳ございません。
それって彫刻??
この作品は、一般的な彫刻とは異なり、彫刻刀で彫ったあと、サンドペーパーで磨いています。
それって彫刻??と思われるかもしれません。
彫刻刀で彫るパーツのデザインは、旧来のヨーロッパの彫刻にアレンジを加えました。それ以外の枠などのデザインは工房のオリジナルです。鏡自体はオーダー品で、直径、約23cm。
受講生の方は、鏡と彫刻のパーツを収めるための「枠」をご自身で作られても構いません。
木工旋盤の「木の器のコース」をご受講の方であれば制作可能ですが、やや特殊な作業があり、難易度も高くなります。
思いのほか時間がかかる
作ってみるとわかるのですが、作品を作るのに結構時間がかかります。
私は、教室以外の業務もいろいろありますので、仕事の合間を見つけて進めていくわけですが、取り掛かりからもう半年以上経ちます。
彫るのは楽しく♪、できたら、ひたすら彫って一気に進めたい~。
受講生の方は、彫刻刀さえあれば家で彫ることができますので、教室では、彫りながら、折々にご指導させて頂き、ご自宅でも彫ることが可能です。
以下、ご興味の方へ
本質的なことを理解していれば…
教室には、スプーンなどを作る「木のカトラリーコース」や、木工旋盤を使って丸い器を作る「木の器コース」などがありますが、
いずれも、木工教室のために始めたことで、私は、誰にも教わらずに初めてスプーンを作り、誰にも教わらずに初めて木工旋盤で木の器を作りました。
今回も、「彫刻がしたい!」とお二人の方がおっしゃて、このような運びとなっておりますが、私自身、初めてのチャレンジでした。
いつも、思います。
無垢材の家具づくりのなかで「本質的なこと」を理解している方は、家具以外のスプーン、木の器などの専門外の作品を、
最初から一定のクウォリティーで作れる。
そして、経験を積むことで、クウォリティーはさらに向上する。
大切なことは「
本質的なところが何か、を肌身で感じて理解している」ことだと思います。効率の良い作り方などは、あとで何とでもなっていきます。
教室では、カリキュラムの中、あるいは、機会があるごとに本質的なことをお伝えさせて頂いていますが、受講生の方は、その時点では、意味が実感できていない方もいらっしゃるかもしれません。
でも、いつの日かきっと役に立つと信じています。
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◆木の家具工房「メープルモデューロ」
Tel:093-341-0838