5泊6日で引き出しが3つある小さなチェスト(小抽斗)を作らさせて頂きました。
お教えいただいているなか、私がとても印象に残ったのは、とても作業が洗練されていたことです。加工から組立に至るまで、すべてが洗練されているのです。熟練された技術は、無駄が排除され、シンプルで、スマートです。
もう一つは、品質です。具体的なご説明を頂いたわけではないのですが、先生の作品は何か空気感が違っていました。
それが何故かは、私ではうまく説明できないですが、
答えの一つには、品質があって、更にそのなかでも、「基本的なことがなことが正しくできている」ことだとも思いました。そして、その重要性に気づいたのはずっと後の事でした。
たった5日間でしたが、私の「その後の木工」にとって、とても大切なことを学んだときでした。
その後も、どうしても解決できない問題が出たときなどは、泊りがけでお伺してお教えいただく、あるいは、メールのやり取りなどでお教えいただくなどと、大変、お世話になりました。
もっともっと、ムカシのこと
1996年、you tube 無く、WEBサイトは今の1/1000位しかなく、本屋に木工の専門書なく、…。結果、試行錯誤、失敗と成功の繰り返しでした。
私の体の半分は、これで出来ています。
日本は、諸理由で、家具を作ることかかわる資料がとても少ないです。
結果的に洋書に頼りました。とても理にかなっています。
試行錯誤で、竹を編み…、針葉樹の板を曲げ…
当初、「ただ、作りたいものを作る、作り方はあとでどうにかする」でした。
「作りたいものを作る」、これは、受講生の方も同じだと思います。私は「その思い」が好きですし、とても大切にしています。