木工教室の一日-家具基礎コース・マスターコース・オリジナル作品まで広がる多彩な木工 

木工教室の一日|初心者から本格家具製作まで、それぞれの挑戦

2026/7/7

今日は、前の土曜日(7月4日)の木工教室の作業風景のご紹介です。
鉋の刃の調整から、高度なアリ組み接ぎ、そしてオリジナル家具の設計・制作まで、教室では多彩な工程が同時に進んでいました。

初めての方も、経験を重ねてこられた方も、それぞれのペースで木工を楽しまれています。
その日の教室の空気感や、皆さんのご様子を少しだけお伝えします。

ケビキを使う!家具基礎コース

ケビキで寸法をセットする

墨付けの練習中です。

墨付けとは、加工するための線を描く作業で、その道具の一つが「ケビキ」です。

今、Sさん、ケビキに寸法をセットされています。


ケビキでホゾに線を描く

そして、実際の墨付けへ。

Sさんは今日、初めてホゾの墨付けをされました。

木工は初めてで戸惑うことも多いと思いますが、階段を登るように一歩ずつ、順調に進まれています。

墨付けが終わると、ノコでの切断の基本練習へ。

基本姿勢、握り方、目の位置など、体に覚え込ませていきます。

今の時代、ノコを使った経験がない方が多いですが、少しずつ慣れていきます。


<北九州市、女性>




カンナを使う!家具基礎コース

鉋で木の削り方の練習

Hさん、前回が初日でした。

道具の名前、木を削る方向、カンナの削り方を覚えたり…。今日はその、その復習から。

写真は、「手で削るではなく、体重を載せて身体で削る!」を復習中!


鉋の刃の出具合の調整の練習

今日は、初めての刃の調整です。

最初は、薄くしか見えない刃が、徐々に見えてくる。

短い時間で目が慣れていく様子は、いつもながら不思議です。


鉋で木端削りの練習

刃の調整ができるようになると、広い面、木端(こば)、木口など、さまざまな削り方を習得していきます。

写真は木端の削りの練習中。

カリキュラム通り、淡々とスキルを積み重ねられています。


<北九州市、男性>


いよいよアリ接ぎ!家具マスターコース

留め形のかまち組のカンナ仕上げ

写真は前回組み立てた練習課題をカンナで仕上げている様子です。

課題は、45度の留め接ぎで組んだ正方形のかまち組。
マスターコースではサンディングや塗装は行わず、カンナ仕上げのみで完成させます。

カンナが適切にメンテナンスされていないと、仕上げはうまくいきません。
逆目や細かな傷もすべてカンナで除去する必要があり、技術が求められます。



蟻組み接ぎのノコ切断

蟻組み接ぎのノコ切断

そして、今日のメイン、蟻(アリ)組み接ぎです。

墨付けが終わって、いよいよノコ切断。

蟻組み接ぎの練習課題

隙間がほとんどありません。上手ですね。

Kさん、この基礎練習は終わりましたので、これを桝形にした練習課題に進まれました。


<山口県下松市、男性>




留め型アリ組み接ぎ!家具マスターコース

蟻組み接ぎのマスの鉋仕上げ

Mさん、前回完成した「留め型アリ組み接ぎ」の課題をカンナで仕上げられています。

アリ組み接ぎには、多くの種類がありますが、これはコースの2番目に登場するアリ組み接ぎの課題です。です。


<北九州市、男性>


オリジナルのコンソールを設計する

コンソールの設計

Yさん、コンソールの設計中です。

コンソールとは、玄関や廊下に置く飾り台のこと。

ご親族の方からのご依頼品で、前回制作したコンソールの評判が良くて、

今回も別デザインのご依頼です。

期待に応えるプレッシャーもありますが、楽しみな制作です。


<鞍手郡、男性>




引き出し4杯のオリジナルチェストの墨付けをする!

チェリーの引き出し4段チェストの墨付け中

Nさん、墨付けを始めたばかり。

かなり大きいチェストで、4段の引き出しが付きます。

手前の2枚が側板、奥の小ぶりの板が地板と底板。

本体から作り始めますが、完成までの作業量はかなり多いです。


<北九州市、男性>


オリジナルのTV台の扉をセットする

チェリーのテレビボードの扉の鉋仕上げ

Hさんがテレビボードの扉をカンナで仕上げています。


チェリーのテレビボードの扉をカンナで削って本体に合わせる

扉を削って本体にピッタリ合わせます。

その後、蝶番取り付けの加工へ進まれました。


<山口県宇部市、男性>




オリジナルのPCモニターテーブルを鉋で仕上げる!

メープルのPCモニターテーブルのカンナ仕上げ

メープル材のPCモニターテーブルをカンナで仕上げ中。

メープルのPCモニターテーブルの蟻組接ぎ

蟻組み接ぎも見事です。


通しホゾを黒檀でクサビ打ち

こんな所もあります。

通しホゾに、上から黒檀でくさび打ち。

アクセントとしての黒檀!

定番になってきました。


テーブルの甲板のカンナ仕上げ

そしてそれが終われば、テーブルの甲板の仕上げ。

大きいですね。幅1600×奥行き700mm。

イメージとしては4人用と6人用のテーブルの中間の大きさぐらいです。

前回、矧ぎ(はぎ:板を幅方向に接ぐこと)を済ませていたので、今日はカンナ仕上げ。

まずは、固まった接着剤を小さいカンナで落とし、その後、横摺り(ヨコズリ)へ。

Mさんはマスターコース修了者なので、慣れたもの。


<直方市、男性>



星型正12面体??

星型正12面体

なんですか、これは?不思議なカタチ。

正12面体を基本構造とした、星形のモデルです。(星型正12面体)

実は、Oさんは、この形を使った吊り下げ照明を制作予定。

この作品の真ん中に中央部分に、電球が設置されます。


正12面体の骨格の材料

いきなり本番制作は難しいので、まずは試作から。

写真のような正12面体の骨格部分に当たる棒を作られています。

全部で30本。

正12面体の骨格の部品をノコできるためのJIG

棒は、特殊な手作りJIGで、ある長さと角度に切って行きます。


正12面体の骨格を組み立てるためのJIG

それが終われば、写真でプランターのように見える、

これも手作りの組立用のJIGを使って、骨格を組立てます。



それしても、Oさん、チャレンジャーです。

この作品、かなり難しいです。

サポートする私も面食らってしまいます。

でも、いいんです。

自分の好きなことを、好きなだけチャレンジする。とっても素敵なことだと思います。

皆さん、お好きにどうぞです。

楽しみましょう♪


<飯塚市、女性>


作品のご自宅への旅立ち

チェリーのガラスキャビネット

実は、前述のOさん、上写真のガラスキャビネットが完成し、

この日、工房の作品室から家具家財便でご自宅へ旅立ちました。

1年以上のあいだ、制作中の作品として作品室に展示されており、

私はいつも目にしていましたので、送り出す瞬間は、

何だか寂しい…


◆木の家具工房「メープルモデューロ」
Tel:093-342-9165