今日は、前の土曜日(7月4日)の木工教室の作業風景のご紹介です。
鉋の刃の調整から、高度なアリ組み接ぎ、そしてオリジナル家具の設計・制作まで、教室では多彩な工程が同時に進んでいました。
初めての方も、経験を重ねてこられた方も、それぞれのペースで木工を楽しまれています。
その日の教室の空気感や、皆さんのご様子を少しだけお伝えします。
ケビキを使う!家具基礎コース
墨付けの練習中です。
墨付けとは、加工するための線を描く作業で、その道具の一つが「ケビキ」です。
今、Sさん、ケビキに寸法をセットされています。
そして、実際の墨付けへ。
Sさんは今日、初めてホゾの墨付けをされました。
木工は初めてで戸惑うことも多いと思いますが、階段を登るように一歩ずつ、順調に進まれています。
墨付けが終わると、ノコでの切断の基本練習へ。
基本姿勢、握り方、目の位置など、体に覚え込ませていきます。
今の時代、ノコを使った経験がない方が多いですが、少しずつ慣れていきます。
<北九州市、女性>
カンナを使う!家具基礎コース
Hさん、前回が初日でした。
道具の名前、木を削る方向、カンナの削り方を覚えたり…。今日はその、その復習から。
写真は、「手で削るではなく、体重を載せて身体で削る!」を復習中!
今日は、初めての刃の調整です。
最初は、薄くしか見えない刃が、徐々に見えてくる。
短い時間で目が慣れていく様子は、いつもながら不思議です。
刃の調整ができるようになると、広い面、木端(こば)、木口など、さまざまな削り方を習得していきます。
写真は木端の削りの練習中。
カリキュラム通り、淡々とスキルを積み重ねられています。
<北九州市、男性>
いよいよアリ接ぎ!家具マスターコース
写真は前回組み立てた練習課題をカンナで仕上げている様子です。
課題は、45度の留め接ぎで組んだ正方形のかまち組。
マスターコースではサンディングや塗装は行わず、カンナ仕上げのみで完成させます。
カンナが適切にメンテナンスされていないと、仕上げはうまくいきません。
逆目や細かな傷もすべてカンナで除去する必要があり、技術が求められます。
そして、今日のメイン、蟻(アリ)組み接ぎです。
墨付けが終わって、いよいよノコ切断。
隙間がほとんどありません。上手ですね。
Kさん、この基礎練習は終わりましたので、これを桝形にした練習課題に進まれました。
<山口県下松市、男性>
留め型アリ組み接ぎ!家具マスターコース
Mさん、前回完成した「留め型アリ組み接ぎ」の課題をカンナで仕上げられています。
アリ組み接ぎには、多くの種類がありますが、これはコースの2番目に登場するアリ組み接ぎの課題です。です。
<北九州市、男性>
オリジナルのコンソールを設計する
Yさん、コンソールの設計中です。
コンソールとは、玄関や廊下に置く飾り台のこと。
ご親族の方からのご依頼品で、前回制作したコンソールの評判が良くて、
今回も別デザインのご依頼です。
期待に応えるプレッシャーもありますが、楽しみな制作です。
<鞍手郡、男性>
引き出し4杯のオリジナルチェストの墨付けをする!
Nさん、墨付けを始めたばかり。
かなり大きいチェストで、4段の引き出しが付きます。
手前の2枚が側板、奥の小ぶりの板が地板と底板。
本体から作り始めますが、完成までの作業量はかなり多いです。
<北九州市、男性>
オリジナルのTV台の扉をセットする
Hさんがテレビボードの扉をカンナで仕上げています。
扉を削って本体にピッタリ合わせます。
その後、蝶番取り付けの加工へ進まれました。
<山口県宇部市、男性>
オリジナルのPCモニターテーブルを鉋で仕上げる!
メープル材のPCモニターテーブルをカンナで仕上げ中。
蟻組み接ぎも見事です。
こんな所もあります。
通しホゾに、上から黒檀でくさび打ち。
アクセントとしての黒檀!
定番になってきました。
そしてそれが終われば、テーブルの甲板の仕上げ。
大きいですね。幅1600×奥行き700mm。
イメージとしては4人用と6人用のテーブルの中間の大きさぐらいです。
前回、矧ぎ(はぎ:板を幅方向に接ぐこと)を済ませていたので、今日はカンナ仕上げ。
まずは、固まった接着剤を小さいカンナで落とし、その後、横摺り(ヨコズリ)へ。
Mさんはマスターコース修了者なので、慣れたもの。
<直方市、男性>
星型正12面体??
なんですか、これは?不思議なカタチ。
正12面体を基本構造とした、星形のモデルです。(星型正12面体)
実は、Oさんは、この形を使った吊り下げ照明を制作予定。
この作品の真ん中に中央部分に、電球が設置されます。
いきなり本番制作は難しいので、まずは試作から。
写真のような正12面体の骨格部分に当たる棒を作られています。
全部で30本。
棒は、特殊な手作りJIGで、ある長さと角度に切って行きます。
それが終われば、写真でプランターのように見える、
これも手作りの組立用のJIGを使って、骨格を組立てます。
それしても、Oさん、チャレンジャーです。
この作品、かなり難しいです。
サポートする私も面食らってしまいます。
でも、いいんです。
自分の好きなことを、好きなだけチャレンジする。とっても素敵なことだと思います。
皆さん、お好きにどうぞです。
楽しみましょう♪
<飯塚市、女性>
作品のご自宅への旅立ち
実は、前述のOさん、上写真のガラスキャビネットが完成し、
この日、工房の作品室から家具家財便でご自宅へ旅立ちました。
1年以上のあいだ、制作中の作品として作品室に展示されており、
私はいつも目にしていましたので、送り出す瞬間は、
何だか寂しい…