x状に交差した貫が印象的なタモのテーブル 

古材が息を吹き返す!X貫が印象的なタモのテーブル

2026/6/24

今回ご紹介するのは、再生材の天板 + X貫 が印象的なテーブルです。

再生材の天板 + X貫 が印象的なタモのテーブル

どこか柔らかさと存在感が宿っています。


再生材のテーブルの甲板

天板には、使われなくなった古い座卓の天板を再利用されています。
長い年月を経た木ならではの落ち着きがあり、
削り直すことで再び家具として息を吹き返しました。

再生材ならではの深みのある木目が、作品全体の雰囲気を支えています。


タモのテーブルの貫、クロスした貫

この作品の大きな特徴は、脚をつなぐ X 型の貫。

一般的な直線ではなく、柔らかくカーブした“有機的なライン”で構成されています。

この形状が、テーブルに独特のリズムを与えています。

「普通で終わらない」のが、まさに M さんらしさです。



テーブルの脚と貫との接合部

脚と貫の接合部をアップで見ると、
直線的なホゾ組みではなく、流れるようなラインでつながっています。

この柔らかい造形が、作品全体の雰囲気を優しくしています。


タモのテーブルの仮組み

仮組みの様子

丸脚はカンナで削り出されたもので、
断面は完全な円ではなく、どこか“揺らぎ”のある形。

そのため、仮組みをしてみないと分からない部分も多く、
見た目のバランスや接合部の収まりなど、
あれこれ思考を巡らせながら進めていく工程そのものが
「モノづくりの時間」になっています。


タモのテーブルの試作

実はこの作品、事前に“試作”が行われています。

目的は「見た目のバランス」と「X貫の接合確認」


タモのテーブルの、脚と幕板をつなぐ隅木

コーナーにある部品は、「隅木(すみき)」と呼ばれるもの。

脚と幕板を一体化して、

横揺れを抑える

長期使用での緩みを防ぐ

といった役割を果たします。


再生材の名残が残るタモのテーブルの裏

赤丸で示した部分は、天板裏に残った 過去の名残。

再生材を使っていることの“証”でもあります。

時間の積み重ねが感じられるますね。


天板の伸縮を吸収する、コマ止め

天板の伸縮を吸収する「コマ止め」

最後の写真では、天板の伸縮を吸収するための コマ止め が確認できます。

無垢材は季節によって伸び縮みするため、
天板をガチガチに固定してしまうと割れの原因になります。

伸縮の動きを逃がします



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M さんの作品は、いつも個性的です。

「姿かたち」「加工方法」などに未知の部分が多く、
それを解決するためには試行錯誤が必要で、
どこかアドベンチャーのような制作過程になります。

直感的で、猪突猛進的なアプローチは、
最初に設計をカチッと固める方法とは違い、

弊害はあるものの、
製作段階での自由度が高く、
木と向き合いながら形を探っていく楽しさがあります。

モノづくりのアプローチは、本当に人それぞれです。

M さん、大変お疲れさまでした。
今回も、個性が光るオンリーワンの、とても素敵な一作になりました。
ありがとうございました。


<北九州市、男性>


◆木の家具工房「メープルモデューロ」
Tel:093-342-9165