■本日は、A4書類用小引き出しのご紹介です。
今回ご紹介するのは、A4サイズの書類がすっきり収まる三段の小引き出しです。
デスクまわりに置いたとき、木の質感がもたらす落ち着きが魅力で、日々の作業空間にそっと寄り添ってくれそうです。
引き出しの前板と側板の接合には、伝統的な 包みアリ組接ぎ を用いています。
包みアリ組接ぎは、教室でもすっかり定番の技法になってきました。
一見すると、機械加工でつくる包みアリ接ぎと、
今回のように手加工で仕上げる包みアリ組接ぎは同じように見えますが、内部の構造には大きな違いがあります。

手加工による包みアリ組接ぎ

機械加工による包みアリ組接ぎ
強度試験を行って比較したわけではありませんが、耐久性にはそれなりの差があるものと思われます。
以前、この件についてご紹介しています。
ご興味の方は、下をクリック
https://maple-modulo.jp/school_blog_215.html
本体の四隅は 組み接ぎ で構成し、箱全体の剛性をしっかりと確保しています。
外側から見える組手のラインは、控えめながら手仕事感が伺うことができます。
これも定番になってまいりました。黒檀の取っ手。
チェリーの中に小さく締まった黒が入ることで、全体の印象が引き締まります。
Sさんは、取っ手の形状を本体の長方形と揃え、全体のバランスを整えています。
本作品は、A4書類の整理はもちろん、文具や日用品、細かな道具類の収納にも使いやすいサイズ感です。
木工の技術と素材の魅力が、日常の中で静かに息づくような作品ですね。
Sさん、大変お疲れさまでした。
<築上郡、男性>