この作品の脚と板の接合は下のようになっています。
この接合部分のすべてを、ホゾや木ネジ、あるいは接着剤などで
ガッチリ固定するとマズイ!
それは、脚の
「角材」は、縦方向にほとんど伸び縮みしないのに対し、幅の広い
「板」は、大きく伸び縮みしますので、二つをガッチリ固定すると、将来、歪んだり割れたり…。
この作品の場合、丸く囲った部分だけが固定され、下の矢印の部分は、溝に差し込んでいるだけで、
スライドするようになっています。
◆不具合例
画像は、
ガッチリ固定した場合の不具合例です。
昔、在籍していた門司港アート村(現:門司港美術工芸研究所)で見つけたものです。廃校の小学校を利用していましたので、かなり古い靴箱の扉だと思います。
左側の
「角材」と右側の
「板」を接合していますが、板だけが、
時が経って縮み、「割れ」と「隙間」が出来ています。
十分に乾燥された材料を使っていれば軽減されるのですが、やはり何らかの措置が必要な部分です。
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自由作品コース、北九州市、女性>
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